聞き手T:高原
受け手M:モントリオールJCPデザイン増本氏
T:北米では、よくホームパーティーが行われると聞きました。
受け手M:モントリオールJCPデザイン増本氏
T:北米では、よくホームパーティーが行われると聞きました。
職場の上司や同僚とか、又はお客様をお招きして様々な情報を入手するために
定期的に開催するとも本に書いてありましたが。
日本ではごく身近な間柄だけ家に招きますが、どうもパーティーという感じより
2~3人でお茶を飲む程度です。
新築直後以外は、人に家をお見せしたいという感覚は一般的ではないようです。
M:今でも季節毎や宗教の行事そして家族の節目の時には、日頃から前もって計画準備
したホームパーティーがあり、場合によっては職場の人や特別な人達を招きます。
これらをフォーマルパーティーと呼んでいます。
高原さんのイメージはこんなものでしょうか。
それに対してインフォーマルなものは現代では「Party」というより
「GetTogether」と言ったほうがピッタリで、親しい友人や親せきが集まり、
食卓を中心に楽しいひと時を過ごすことが一般的です。
集まる人数も2~3人から10人以上と様々です。
T:今回のようなテーマは生活習慣を調べてほしいと言っているようなもので、
答える側としては感覚で語るならいざ知らず、裏付け数値は難しいですね。
フォーマルとインフォーマルの捉えかたがあるのですね。
そして今と昔を比べると違いがありますか。
M:次第に少なくなってきています。
特にフォーマルなものは少なくなってきています。
それは「社会現象」とか「家庭」の概念が近年急速に大きく変化してきたことを
無視出来ません。一世代前と言わずとも、ここ2~3年を考えても明確です。
カナダも結婚7年後には50%のカップルが離婚するというデータがあるように
家庭の在り方もたえず変化しています。再婚による家族構成の複雑化、
異なる民族間の家庭などなど、当事者を取り巻く親族関係も複雑になるばかりです。
女性の職場進出も社会の変化を促進しています。
T:移民のこと以外は日本もよく似てきています。移民の増加も、多様化する婚姻社会
になり、今までの習慣(ホームパーティーなど)を継続しなくなっているのですね。
女性の職場進出の目覚ましいことが、準備などの余裕の時間を出来なくなってきてい
るようですね。
では生の情報を得るのにホームパーティーに代わる何か存在しますか。
M:情報を得るのには、「ネットワーキング」という仕組みがあります。
業者団体や職種の協会そしてネットワーキング業者がパーティーを開催して
参加者が情報交換をするという傾向にあります。特に大家族といわれるイタリア、
ギリシャ系カナダ人専用の会場がいくつもあり、私達も会合で使うこともあります。
一般家庭は広さ、予算、準備期間の関係で、ほとんど会場のあるレストランで行います。家で行うのはセミフォーマルと言えるかも知れません。この場合は食事を出張で作ってくれるケータリング業者を利用することもあります。
少し残念ですが外国映画に出てくるホームパーティーは、昔の話ということですね。
それでは、このテーマでもう少し掘り下げる質問とインフォーマルの雰囲気も
お聞きしたいので、連載させてください。
『デスパレートな妻たち』より
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